ホテル三日月には二度と行かないぞという話
7月3連休の後ろ2日間、1泊2日でホテル三日月竜宮城に行ってきました。
そして、もう絶対絶対行かないぞ!と決意して帰って来ました。
ホテル三日月を目指したのは、
義両親に招待されたからです。
(招待してもらっておいて二度と行くものかと口走ってるのもだいぶ失礼だとは承知しているのですが、まあいろいろと理由はあるのです・・・)
ちょうどなにかと話題のホテル三日月ですが、知ってました?じつはけっこうたくさん種類あるんですね。鬼怒川とかね。そんなことすら着くまで知らなかったです。私達が行ったのは勝浦の“竜宮城”でした。
私は旅行となるとしつこくしつこく事前に検索する性質なのですが、
- 義両親との旅行なんて初めて(先が読みづらい)
- すでにお義父さんからお手製の旅の栞を渡されていた
- 義兄家族も一緒である(年に1回も顔を合わせたことがない)
というような事情が背後に横たわっていたため心を無にして参加しようと思い、できること、やりたいこと、美味しいもの、食べたいもの、等々じぶんで調べるのは止めておきましたのです。
二度と行かないぞという理由(ホテルのこと)
列挙できる。
荷物をじぶんで運ぶ
ファミリー狙いのホテルで(そうでないとはいわせない)、シニアからちびっこまでを取りこまんとしているくせに(そうでないとはいわせない)、カートに荷物放り込んでじぶんたちで運ばせるっていうシステムどうなの??
荷物預かり所にもじぶんで運んでじぶんで受け取ってじぶんでチェックイン時にまた受け取って部屋に運ぶの。
なんだそれ。
そんな不思議なシステムと出会ったことがないので、Hさんが期待で胸をパンパンにして臨んだプールを中途半端に切り上げざるを得ないことになりどんだけめんどくさかったことか!
家人/私「おばあちゃんに15時には戻ってきて、っていわれてるから〜」
Hさん「いやだ!!もっとあそぶ!!」(半べそ)
メインイベントのはずのプールは1時間程度で打ち切りになりましたよ・・・
プールに清潔感がない、中途半端にぼったくり感
プールというか、プール+風呂のアクアパレスっていう施設ですね。
随所に敷いてあるマットが水が染みこみすぎてびっしょびしょ。いつから敷いてあるの?年がら年中この状態だよね??そこをぜひ裸足で通れという拷問。
屋外のプールは完全冷水。冷たすぎて入っていられない。温水じゃないの?これも拷問。
屋内プールは心なしか水が濁って見える・・・指に他人の髪の毛が絡みついたりする・・・
なぜか屋内プールの一画にエステルームが。エステ〜と思ってるだけのひともびしょびしょマット通って水浸しの滑りそうな階段を慎重に降りてここまで来いってこと??どういうシステム??
宿泊者もタオル300円取られる。タオル別料金制にして、じゃあタオルいいですって断れないくせにですよ。自前タオルの持ち込みを禁じておいてタオル代取るっていう。むしろ300円×人数分宿泊費に含めてしまえ!!そして黙ってタオルを渡せ!!
ちなみにプールは宿泊当日は無料ですが、チェックアウト日は有料になります。それもなんだかな。ちまちま稼がないで宿泊費に含めてフリーで通してやれよ!
その他の岩盤浴とかゲルマニウム温浴とかもぜんぶ別料金。ちょっと蓮っ葉な美人のおねえさん(←Hさんが話しかけたときはとても優しくしてくれた)が「んだよ、高ぇよ!」とつっこんでいましたよ。
パウダールームの床には髪の毛が散乱。
食事が驚異的に不味い
こんなに萎えた食事は高校の修学旅行以来。そんな高校の修学旅行はスキーカンヅメ合宿でしたが。
眺望が売りのホテルで外がまったく見えない会場。
ホテル全体のキャパに比して狭い。
食べたいものがひとつもないバイキング。
もうもうと立ち込めるステーキを焼く煙。
食欲をそそる以前に服やら髪やらにつく臭いが気になる。
夜も不味いし朝も不味い。
朝食のときに後ろに並んでいた女の人が「食べたいものがひとつもないんですけど・・・」と呟いてまして心中激しく同意してしまいました。
大浴場に黄金の浴槽は要るのか??
男湯も女湯も“開運”と銘打って黄金の浴槽が設えられてあります。1億くらいしてるとかいう田中貴金属製。
「混み合ってるときは譲り合って〜」の貼り紙(混みあうの??)。垢を救う網が傍らに置いてある。嫌だ!気持ち悪い!
この浴槽に金をかけずに違うことに金をかけるべきだ。使い道まちがっている。
夜は気づきませんでしたが、朝風呂のときは脱衣所の床に綿埃が散乱してきらきらしていて萎えましたね。
湯上がり待合所は緋毛氈やら敷いてくれてるんですが破れてたり穴が開いていたり・・・
二度と行かないぞという理由(ホテル以外のこと)
義両親と義兄の一家は、どうも義両親招待旅行は経験済み、というかたぶん毎年くらいのペースで行ってると見た!という感じなのですが、うちは初めて合流でした。
なので、言わずもがな、とかいうのはなく、純粋に渡された栞どおりに行動しようとしたのですが・・・
栞の集合時間より1時間以上早く着いてる
アクアライン経由で海ほたるに集合。10:30ね!と思っていたら、9時過ぎに電話かかってきて「もう着いてるんだけどさ、」って。
じゃあもう集合時間9時って書いてくれてたらいいじゃないの。
事故があったせいでよりひどくなっていたかもしれないのですが海ほたる周辺で連休渋滞ってもしかしてよくあることなんですね?だから早く出て早く着いたんですね?
だったらもう最初から集合時間9時、渋滞注意って教えてください!
アクアライン海ほたる通らないでも勝浦には行ける
私は車を運転しない(できない)のでほかにルートがあるとは考えもしてませんでした。
渋滞がめちゃめちゃ嫌いな私と(まあ好きなひとはいないんじゃないかとは思いつつ)、渋滞に耐性のないHさん。
家人の「アクアライン通れっていわれなかったら通ってないんだけどな」という呟きに
私「なにそれなにそれもう嫌だーーー!!おろしてーー!!」
Hさん「おじいちゃんおばあちゃんどこーうみほたるーー!!」←海ほたるがなにかはわかってないです
車中は阿鼻叫喚の修羅場に。
お義父さんは「海ほたるで待ってるからゆっくり来て」っていってくれるんですけど、自らの意思の力ではどうにもならない渋滞に加えてひとから待たれているというこのプレッシャー。嫌だ。
義兄一家は11歳と6歳の男子。逆の立場だったら絶対待ちたくない。一刻も早く目的地に着いてプール行きたいはず。
「Hも渋滞に耐えられないので、海ほたるは寄らずに高速降りますので、待ってていただかなくてけっこうです」とわりとはっきりお義父さんに伝えて先に行ってもらいました。
結局海ほたるを目指して海ほたるを避けて浮島で降りてコンビニでトイレ寄って川崎線に移動して殿町から高速乗り直すという散々なことに。
で、なんで三家族合同なんですっけ?
じつはけっこう覚悟して、義両親一家や義兄一家とふれあうのだ!というつもりで出かけたのですが、びっくりするくらい絡まなかったです。
Hさんは生来のかまってちゃん。おじいちゃんおばあちゃんと遊ぶ。おにいちゃんたちと遊ぶ。というふれあいにこそ価値を見出すのですが、ノーふれあい。
Hさんがおばあちゃんの部屋に遊びに行っても「てれびみてきた」。テ、テレビ??
従兄のおにいちゃんたちに話しかけてもつれない感じ。むこうからは話しかけてもらえず。
夕飯は三家族でひとつテーブルでしたがバイキングで皆それぞれ忙しそう。誰もほかの家族には話しかけず。Hさんだけが話しかけるが話はつづかず。
お義母さんには「朝ごはんはばらばらでね」といわれ、Hさんと風呂に行くとか海辺に行くとか一切なし。プールに様子を見にも来てなくて。
うーーん? なにがしたい企画なんだろうこの旅行??
家人曰く「記念写真撮りたかったんだじゃないだろうか」。
記念写真撮るために旅行するの?楽しい旅行の思い出を写真で残すんじゃないの?そういうの本末転倒っていわない?
帰り道も謎
帰りも海ほたる混んでたら嫌だなと思っていたのですが、三家族で車並べて同じコースで帰ることになりました(栞ではじめからそうなっていました)。
道の駅→海ほたる
道の駅では皆で降りて、Hさんもやっとおにいちゃんたちと手を繋いでもらえて嬉しそう。おおやっと家族旅行っぽい雰囲気に。「つぎは海ほたるでね、」といって再度分散するときも「ここでばいばい?まだあそぶ?」と心配するので、「だいじょうぶ会えるよ」と応えました。
そう応えますよね。海ほたるでも合流するんだろうなって思いますよね。だってわざわざコース指定で車並んで進んでるのに。まさか、海ほたる着くころに義両親から電話で「トイレ寄ったら私たち帰るから」っていわれるとは予想しないじゃないですか。
ええええええええええ。
Hさんのテンションだだ下がりですやん!勘弁してください!
それでなくても海辺でもっと遊びたいというのを「チェックアウトは10時なんだけど、出れたらもっと早く出たいから早く用意できたらいってね。Hちゃん外に出たいの?いいわよ出るまではゆっくり遊んでね」って、早く出るまでゆっくり遊ぶ、って日本語破綻してますけど??というお義母さんの台詞に対する違和感をぐっと呑みこんでここまで来てるのにそれはないですよ!!
なんとか「Hも最後に顔を見たいといっています」「おばあちゃん、はなればなれにならないでいようよ」と電話で言い返して一瞬だけ集合。もうほんと一瞬。あとはちりぢり。
正直にいおう。ぜんぜん意味わかんない。
だから海ほたるではゆっくり
なんとも不完全燃焼なHさんを満足させるべく、海ほたるのキッズスペースでたっぷり遊んでもらい、あまつさえふだんなら絶対やらないクレーンゲームに挑戦。4000円超は投入してニモのぬいぐるみ入手、バルーンラッピング。と、盛り返しにがんばりました。
クレーンゲームは、あれなんでやるんだろう?ぬいぐるみ欲しいなら買えばいいのに。と思っていましたが、手に入れる過程も含めたコミュニケーションなんですね。きっとね。
あまりにも取れそうで取れないのでHさん泣き叫び「もういい!もういいよ!!おとうさんもおかあさんもくろうしたからもうとれなくてもいいよ〜〜」といってくれたり、店員のおねえさんをつかまえては「とれないの!どうしたらいい??」と訊いてくれたり、Hさんもがんばってくれてました。
高くついたけどなんかこう一体感が出た。
よかった。もうやりたくはないですが。
ホテル三日月も、海ほたるも、景色はよかったですよ。